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2017.10.11 御嶽山再び。 中の湯(黒沢口六合目)から二の池、三の池周回 (其の三;二の池から三の池) [山歩き]

10/11、御嶽二の池、三の池周回登山の第三章。
前回は八合目・女人堂から石室山荘を経て、剣ヶ峰の分岐までをお伝えいたしました。あの噴火から三年が経った今でも、その大きな傷跡が残っている場所を目の当たりにして言葉が出ないまま、色んな気持ち、感情が頭の中を交差していく複雑な気持ちの中、剣ヶ峰分岐まで登ってきました。
この第三章は、剣ヶ峰分岐から二の池を廻り、五の池山荘へ向かいます。
五の池山荘から見下ろす三の池は、それはそれは美しく、今までの複雑な感情を全て洗い流してくれるかのように静かで綺麗でした。

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※ 前回のブログ記事はコチラ


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剣ヶ峰分岐を少し北寄りに登ると、御嶽山の北側の美しい山並みを眺めることが出来ます。

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本当、この分岐を過ぎてちょっと登ると、こんなに世界が違うものなのか! と同じ山にしてこれだけ景色がちがうことのギャップに驚いてしまいます。
その素晴らしい景観を右手に眺めながら西向きにある二の池方面に下っていきます。

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下って間もなく灰色した湖面が姿を現しました。これが二の池。噴火の影響でこのような姿に変り果ててしまいました。

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二の池の右側にもうひとつ小さい池があり、この小さい池が噴火の際出来たといわれる池で、"二・五の池" と呼ばれているそうです。

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噴火の後に出現した 二・五の池


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何もない灰色の世界…。本来はここは非常に美しい池だったとのことですが、噴火以降、全く彩のない風景になってしまいました。

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湖畔に建つ女神、"建国姫龍神" 。丁度この女神と鳥居の真後ろ辺りが山小屋、"二の池本館" があった場所。今は跡形もなく、最近になって漸く建設を始めたところのようです。
かつての二の池本館のサイトがあったので、宜しければご覧になってみてください。⇒コチラです。

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風になびき、波を立てる灰色の湖面が何とも物悲しい…
「ここに来るたび、必ず泣けてくる…」そうイバッチさんはハンカチを取り出し、目から溢れる涙を拭います。思わず目頭が熱くなり、思いが込みあげてきます。

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合掌…


この湖畔の女神と馬は、二の池本館のサイトによると、愛知県岡崎市の講社によって建立され、その横に立つ馬は奉納者の配偶者の干支である午を意味しているのだそうで、一対の夫婦が表現されているとのこと。

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この二の池の灰色の世界を眺め、またしても様々な想いを巡らせました。観ていて辛い。ですが、やはりこれは見ておかなければいけない風景だと思います。この大惨事に遭遇された全ての方々に改めて合掌。

二の池を離れ、次なる目的地、五の池小屋へ向かいましょう。

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二の池から北方面に向かい、斜面を登りきると真下に "賽の河原" が拡がります。

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賽の河原(さいのかはら)とは、"三途の川" の河原のことで、意味としては「親よりも先に死んだものがここで石積の刑を科せられるという場所」のことで、あと少しで積み上がるというところで鬼が来て、それを崩してしまう。しかし、最終的には地蔵菩薩によって救出されるといわれています。
これが何回も何年も同じことが繰り返されるので、「いくら続けても、あとからあとからくずされる、むだな努力のたとえ」ともなっています。

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無数に立ち並ぶ石仏と石積。この地も言葉が出ないですね。風景だけ見ると壮観な石仏群という感じなのですが、意味を知ると…。

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賽の河原を抜け、"白竜教会避難小屋" へ再び登り返します。

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登りきると "白竜教会避難小屋"。ここで小休止。
この小屋前から真下を眺めると遂に三の池が姿を現します。遂にここまで歩いてきました。

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白竜教会避難小屋前から望む三の池。ここから望む池は青く美しく、周りも樹木が覆って緑色。久しぶりに青と緑の風景を観た! という感じですね。

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眼下の三の池を背に一枚。 この場所で漸く皆で記念写真が撮ることができました。
ちょっと風が強くなってきて肌寒いです。さぁ、五の池小屋を目指し、三の池方面に降りていきましょう。

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摩利支天分岐から五の池小屋方面へトラバースします。
目の前にする山々も青く、美しい。漸く気持ちも晴れてきた…。そんな感じですね。

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三の池がだんだん近づいてきます。本当に青く美しい。前回訪れたときは、天候がいまひとつよろしくなかったので、こんな青く映らなかったのですが、今日はひと際青が目立っています。

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三の池乗越分岐から五の池小屋へ向かっていきましょう。

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五の池小屋が見えてきましたよ。あと少しです。

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五の池小屋到着。時期的に今年はこれで観納めですね。この小屋が目に入るとホッとしますね。「ただいま」って言いそうになる…(笑)。

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五の池小屋前から仰ぎ見る摩利支天山。今回も時間的にと体力的に登ることは出来ません。来季、泊りで訪れて、登ってみたいと思います。

ささ、中に入りましょう。「ただいま」。

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今回もまた食べることが出来なかったここの名物 "特製窯焼きピザ"。また来年だね。

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山小屋にしてこのメニューの豊富さ。思わずどれにしようか迷ってしまう…(笑)。

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で、選んでオーダーしたのが今回もやっぱりラーメン(笑)。素朴で美味しい。懐かしい味ですよ。
ここのもう一つの名物が "シフォンケーキ"。あみさんが注文してました。私は以前、ケーキなんか(失礼ながら)食べることがなかったし、食べようとも思わなかったのですが、山に登るようになってから食べれるようになりましたね。前回八ヶ岳の白駒の池に行った時も、カップケーキやら、揚げパン(キナコ付きの)を頬張っていましたし(笑)。

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今日のシフォンケーキは、抹茶でした。しかも作り立て! ひとくち戴いちゃいましたが、これがまた美味!

五の池小屋で昼食を摂りながら、小屋のスタッフの方と時が経つのも忘れ、おしゃべりタイム。
気が付けば、一時間近くも滞在していました(苦笑)。
流石にもう下山しないと時間的に危ないです。小屋スタッフの方々とお別れの挨拶をし、五の池小屋を後にします。

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小屋前にて、記念の一枚。また来年来ますね。

さて五の池小屋を出て、いよいよ下山となりますが、下山ルートは三の池からトラバースルートを使い、朝登ってきた八合目・女人堂へ戻る周回ルートを使います。
飛騨頂上付近から三の池を望みます。うん、やっぱり綺麗ですね。

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三の池を眼下に望みながら、先ほど歩いてきたトラバースルートを一旦戻る形で歩き、三の池分岐で三の池まで下っていきます。

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ここからは少々急な下り。気を付けて下っていきましょう。

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緑のハイマツと大岩の間をすり抜けるように下っていきます。

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目の前の池がグングン近くなっていきます。迫力ですねぇ。
そして三の池湖畔に到着です。上から眺めるのも綺麗ですが、実際に目の前に広がる池も素晴らしい。

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湖畔に佇み、暫く湖面をそれぞれの思いで見つめます。

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標高3,000m付近の山にこんなに綺麗な池ができるなんて…。元々は火山の火口なのですが、本当に溜息が出るほど綺麗です。

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湖畔から乗越を仰ぐ。空の青と山の緑が美しい。これも御嶽山なんですね。

いつまでもこうやって眺めていたい衝動に駆られますが、下山しなくちゃいけません。
さぁ、下山に取り掛かりましょ。

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下山はトラバースルートで女人堂まで引き返します。

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今一度、この美しい景観を目に焼き付けておきましょう。また来年登りに来ようね。
トラバースルートは "鬼崩れ" という岩の谷を越える難所。一旦急勾配登山道を崖下まで下っていき、再び同じ高度まで登り返すというルートになっています。

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いきなりこの綴ら折れの木階段。かなりの急勾配…というか崖(苦笑)。

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木階段をひとつひとつ渡っていきます。

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一旦鞍部まで下ったら、再び同じくらいの高度まで登り返し。あの向こうに見える山の斜面をトラバースしていきます(苦笑)。

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滑滝。大きく崩れたところを沢の水が流れていきます。

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その沢を滑らないよう気を付けて渡渉。ロープは架けてありましたが、ここ、結構水嵩が上ると渡れないですよね(苦笑)。とりあえず、緊張のスポット(笑)。

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そして渡りきったら今度は再び緊張の絶壁へ。ここが "大岩"、またの名前を "鬼崩レ"。

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絶壁の箇所から見える景観が、これまた絶景なんです(笑)。危険と美は隣り合わせ(笑)。
ここを越えたら、一先ず一安心。もう少し緊張の歩きは続きます。

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この谷筋の紅葉も綺麗でした。

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緊張の絶壁を越え、視界が開けると遠くに女人堂が見えました。もう少しです。
歩きながら最後にもう一度御嶽山頂方面を振り返ります。

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もうそろそろ陽が西に傾きかけ、山頂直下は陰ってきていますね。

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女人堂に到着です。お疲れ様でした。小屋スタッフの方は、そろそろ小屋を閉めようかとしていたところでしたね。 この女人堂からは往路と同じルートで下山となります。

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遂に樹林帯に入りました。あとはとことん下るだけ。
「帰りに "ちからもち" 買って帰ろうね」と言っていた行場山荘には閉店に間に合わなかったなぁ。残念です。また次回の楽しみです。

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え? 熊?(笑)  …往きでは気が付かなかったなぁ。

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漸く黒沢口登山口に辿り着きました。トータルタイム、10時間半。無事下山です。お疲れ様でした。

今回の御嶽山周回登山、最初は躊躇しましたが、登ってよかったと思っています。個人的には、知人のお友達がまだこの地に眠っているとのことで、このルートはちょっと気が進まず、登っていていたたまれない気持ちが込み上げてきた部分もありました。 "慰霊登山" とは言えませんが、登ってみて本当に良かった。今回登らなかったら、この先ずっと登らないだろうと思うし、多分避け続けるんじゃないかと。しかし登山を続ける限り、この山は登らなきゃいけない山なんだと改めて実感いたしました。
また来年このルートで登ろうと思います。というより、これから毎年登り続けようと思います。
この山行を終えた後、某SNSのグループにある「御嶽登山部」に参加させていただきました。
また来年、御嶽に登ります。
いつの日か、立ち入り禁止区域が解除され、剣ヶ峰まで行けるようになればいいですね。

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--本日の山行ルート--
10:32 剣ヶ峰分岐 発
10:38 二ノ池
10:44 二ノ池本館
10:50 二ノ池新館
11:08 賽ノ河原
11:21 白竜教会避難小屋
11:58 巻道の三ノ池分岐
12:12 五の池小屋~ランチタイム
13:12 飛騨頂上
13:31 三ノ池(鳥居と祠)
13:46 開田頂上(三ノ池避難小屋)
14:32 大岩(鬼崩レ)
15:02 黒沢口八合目・女人堂
15:47 黒沢口七合目・行場山荘
16:06 八海山支店
16:21 日野小屋跡
16:35 黒沢口六合目・中の湯 着

--本日の山行データ--
場所 長野県木曽郡木曽町三岳
距離 11.5km
最大標高差 1124m
平均斜度 上り:23.8% 下り:19.5%
獲得標高 上り:1201m 下り:1202m
日時 2017年10月11日 06:11:33 ~ 2017年10月11日 16:35:46
所要時間 10時間24分13秒
平均速度 1.1km/h

--関連サイトLink--
御嶽山二の池情報局 
御嶽山黒沢口八合目 女人堂 
御嶽山 飛騨頂上 五の池小屋 
御嶽ロープウェイ 

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RW

御嶽山が噴火したあの日は、小生はちょうど新潟焼山に登っていました。焼山は小生が高校生に大噴火を起こした地元の山ですのでよく覚えており、もしかして登山中にこの山も噴火したらどうしよう!と一瞬ビビりました。


by RW (2017-12-11 06:16) 

ぼの

RWさま、
そういえば、この夏に北アルプスの焼岳も小規模噴火しましたね。
大事に至らなくて良かったですが…。
by ぼの (2017-12-11 23:15) 

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