2017.07.22 (実は)はじめての御嶽山登山 濁河温泉・小坂登山口ルート (後編;五の池小屋から継子岳へ) [山歩き]
大変遅くなってしまいましたが、御嶽山登山の後編です。
前編は濁河温泉から五の池小屋までをお伝えいたしました。登り始めて天候の急転により生憎の天気となりましたが、雨模様の御嶽山の景観も素晴らしく、特に稜線を雲が登っていく様は、こんな天候じゃないと見ることが出来ないいい景観を見せてもらうことが出来ました。なんと至近距離でライチョウにも出会えましたし(^▽^)。
さて、この後編は五の池小屋から継子岳へ向かいます。
※ 前編の記事はコチラをご覧ください。
五の池小屋の裏手で三の池からその周辺をじっくり眺めます。
そういえば、お昼まだ食べてませんでした(笑)。そう思うとやはりどうにもお腹が空いてたまらなくなりました。 五の池小屋に戻ってお昼にしましょう。
はじめて入った五の池小屋。想像以上に綺麗で、いい感じです。ここの窯焼きピザが絶品とのことでしたが、名物ピザは宿泊客のみということで、残念ながら次回宿泊するときに…。 今回は中華そばをいただきました。あっさり細麺で美味しかったです。
今回記念でゲットした戦利品(笑)。手ぬぐいと五の池小屋バッチ。
五の池小屋で食事しながら、スタッフの方とも談笑したり、まったりと時間を過ごします。小屋のなかで、同じ山のサークルに所属している方々とも偶然出会えたりで、楽しかったです。
さて、充分に休憩をとったあと、これからどうするかを決めます。時間があれば摩利支天まで登るところなのですが、その時間はあまりなさそう。特に久しぶりの山行、しかも久しぶりの3,000m峰登山ということで、自分が予想以上にヘバっていたので、登れないことは無いにしてもかなり時間を要しそうということで、継子岳へ立ち寄って下山しようということになりました。
継子岳(ままこだけ)は御嶽山の北端に位置する火山。
北麓の日和田高原などから眺めると南側の山体が隠れて綺麗な円錐形に見えるため「日和田富士」とも呼ばれるそうです。山頂からの展望は360度で、西に白山、北に乗鞍岳を始めとする北アルプス南部の峰々、東に八ヶ岳・中央・南アルプス等、南に摩利支天山・剣ヶ峰等の絶景が楽しめます。
また、山頂付近はコマクサの群生もあるとのこと。楽しみです。
では早速向かいましょう。
五の池小屋の左手、飛騨山頂を越え、稜線を歩いていきます。
三の池方面の素晴らしい景観を観ながら稜線を歩きます。ちょっと晴れ間も見えてきましたね。
後を振り向くと、飛騨山頂の祠が見えます。
三の池の反対側には登ってきた小坂口ルートの登山道が見えます。
歩いていくと、稜線上の登山道のあちこちに噂のコマクサが所々に咲いています。これは綺麗だなぁ。
右手前方には継子二峰が。今日はそこまでは行きませんが、次回是非こちらのほうにも登って、三の池のお鉢巡りをしてみたいです。
さて、道はガレ場が多くなってきました。大きな岩をよじ登ったり、潜ったり…
ひとつ岩稜帯を越えると、そこは素晴らしいお花畑。大好きなチングルマが所狭しと咲いていました。これは嬉しい! ここ最近チングルマが咲く季節には登ってなかったし、登れても終焉を迎える時期が多かったので、こんなに綺麗に咲いている姿は久しぶりでした。
,
ここも中々先に進めませんね(笑)。じっくりお花を観察です。
可憐なお花を観察した後、ここからいよいよ本格的な岩稜帯を登っていくことになります。次の山を越えると継子岳です。
実はこの山が物凄い岩稜帯になっていて、岩が全部平べったいんですよね。しかも結構浮石が多い。つまり不安定なんです。順番に注意しながら登っていきましょう。
この岩場を越えると、なんと今までとは全く違う目を疑うような物凄い風景が!
なんなんでしょう、この景観。先ほどまでの平べったい岩が全て逆立っているんです。まるで針山のよう…。
ここは魔界か、地獄絵図か! と思わせるような景観。思わず芥川龍之介の物語の挿絵やそれをモチーフにした絵画を思い出してしまいました。
凄い光景ですよね(笑)。
後から調べたら地図にも「針山」と記されていました。
さぁ、この針の山を越えたら、向こうに見えるのが継子岳です。あともう少し!
で、遂に継子岳に登頂! 標高2858.9m。
今日はどんよりガスが立ち込めてたので、周りの景観は期待できませんでした。晴れていれば360度の景観が楽しませてくれるのでしょうね。下の写真が唯一の山頂からの光景を撮ったものです。
早速登頂記念の三角点タッチ。 あ、そういえば、本日最初の三角点タッチですね。御嶽は剣ヶ峰に三角点があるのですが、噴火後立ち入り禁止区域になっている為、当分無理。三角点を観れるのが今のところ摩利支天山と、この継子岳になるのでしょうか。
そして三人で記念に一枚。
この継子岳山頂付近にもコマクサ群生が。五の池小屋近辺よりも多く咲いていました。
今日は御嶽の多くのお花が観れて良かったです。
さて、ゆっくり山頂を味わったら、そろそろ下山しましょう。もういい時間です。最後に山頂からの景観をじっくり眼に焼き付けて帰りましょう。
下山は一旦五の池小屋の前まで戻り、そこから再び小坂ルートを下ります。
再びあの魔界、地獄絵図「針の山」を抜けます。
飛騨山頂を目指して稜線を歩き…
摩利支天山の向こうに剣ヶ峰が見えます。 この光景が一番素晴らしかったかも。
飛騨山頂まで戻ってきました。 五の池小屋とお別れして、登山口へ戻ります。
ブランクがあって、今日はちょっとしんどかったですが、いい山登りでした。また是非来てみたいですね。今度は絶対に泊まります。
下りながら摩利支天山と反対側の継子岳へ向かう稜線を振り返ります。
樹林帯の中も素晴らしかったですが、やはり3,000m級の山。森林限界を突破した景観が特に素晴らしかったですね。
あとはズンズンと登ってきた道を下っていくだけ…の筈でしたが、登りで予想以上に体力を使ったためか、ちょっとした高山病にかかってしまったか、下りで中々前に進めません。しかも雨で木道が濡れ、樹林帯に入ってから、幾度となく滑って転んでしまったりして、同行の方たちに迷惑を掛けてしまいました。
いやぁ、不甲斐ないのと申し訳ない思いで一杯でした。
漸く吊り橋に戻った時は満身創痍、ボロボロに疲れ果てましたね(苦笑)。
なんとか日没までには下山できてよかったです。登山口に戻った時はホッっと安堵感が…(苦笑)。
思わぬ体力の低下に内心ビックリ。やはり一ヶ月のブランクがあったことと、ちょっとした病からの復活登山だったことが原因と思われるのですが、復帰登山で御嶽山を選ぶのも間違っていたかもしれませんね(苦笑)。でも、あの五の池からの景観を観れて良かった。同行の皆さんには最後、心配かけて申し訳ないと思いましたが、登ってみて良かったと思います。
本当にありがとうございました。
次回は、しっかり体調を整え、万全な体制で挑みたいと思います。
尚、下山後は麓の濁河温泉でまったり浸かって身体を休めてから帰宅しました。
--本日の山行データ--
場所 岐阜県下呂市小坂町落合
距離 11km
最大標高差 1076m
平均斜度 上り:20.1% 下り:20.7%
獲得標高 上り:1087m 下り:1086m
日時 2017年5月20日 05:41:05 ~ 2017年5月20日 13:53:42
所要時間 8時間12分37秒
平均速度 1.3km/h
--本日の山行ルート(五の池小屋から継子岳)--
13:50 五の池小屋 発
13:55飛騨頂上
14:56 継子岳
15:20 継子岳 発
15:50 飛騨頂上
15:53 五の池小屋分岐
16:30 小坂口八合目・お助け水
17:10 のぞき岩
17:40 湯ノ花峠
18:00 小坂口七合目
18:14 仙人橋
18:23 御嶽小坂登山口 着
--関連サイトLink--
御岳ロープウェイ⇒
御嶽山(木曽町観光協会)⇒

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前編は濁河温泉から五の池小屋までをお伝えいたしました。登り始めて天候の急転により生憎の天気となりましたが、雨模様の御嶽山の景観も素晴らしく、特に稜線を雲が登っていく様は、こんな天候じゃないと見ることが出来ないいい景観を見せてもらうことが出来ました。なんと至近距離でライチョウにも出会えましたし(^▽^)。
さて、この後編は五の池小屋から継子岳へ向かいます。
※ 前編の記事はコチラをご覧ください。
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五の池小屋の裏手で三の池からその周辺をじっくり眺めます。
継子二峰方面
二の池、剣ヶ峰方面
そういえば、お昼まだ食べてませんでした(笑)。そう思うとやはりどうにもお腹が空いてたまらなくなりました。 五の池小屋に戻ってお昼にしましょう。
はじめて入った五の池小屋。想像以上に綺麗で、いい感じです。ここの窯焼きピザが絶品とのことでしたが、名物ピザは宿泊客のみということで、残念ながら次回宿泊するときに…。 今回は中華そばをいただきました。あっさり細麺で美味しかったです。
五の池小屋
名物窯焼きピザを焼く窯。ピザ食べたかったなぁ(笑)
今回記念でゲットした戦利品(笑)。手ぬぐいと五の池小屋バッチ。
五の池小屋で食事しながら、スタッフの方とも談笑したり、まったりと時間を過ごします。小屋のなかで、同じ山のサークルに所属している方々とも偶然出会えたりで、楽しかったです。
さて、充分に休憩をとったあと、これからどうするかを決めます。時間があれば摩利支天まで登るところなのですが、その時間はあまりなさそう。特に久しぶりの山行、しかも久しぶりの3,000m峰登山ということで、自分が予想以上にヘバっていたので、登れないことは無いにしてもかなり時間を要しそうということで、継子岳へ立ち寄って下山しようということになりました。
継子岳(ままこだけ)は御嶽山の北端に位置する火山。
北麓の日和田高原などから眺めると南側の山体が隠れて綺麗な円錐形に見えるため「日和田富士」とも呼ばれるそうです。山頂からの展望は360度で、西に白山、北に乗鞍岳を始めとする北アルプス南部の峰々、東に八ヶ岳・中央・南アルプス等、南に摩利支天山・剣ヶ峰等の絶景が楽しめます。
また、山頂付近はコマクサの群生もあるとのこと。楽しみです。
では早速向かいましょう。
五の池小屋の左手、飛騨山頂を越え、稜線を歩いていきます。
三の池方面の素晴らしい景観を観ながら稜線を歩きます。ちょっと晴れ間も見えてきましたね。
後を振り向くと、飛騨山頂の祠が見えます。
三の池の反対側には登ってきた小坂口ルートの登山道が見えます。
歩いていくと、稜線上の登山道のあちこちに噂のコマクサが所々に咲いています。これは綺麗だなぁ。
右手前方には継子二峰が。今日はそこまでは行きませんが、次回是非こちらのほうにも登って、三の池のお鉢巡りをしてみたいです。
さて、道はガレ場が多くなってきました。大きな岩をよじ登ったり、潜ったり…
ひとつ岩稜帯を越えると、そこは素晴らしいお花畑。大好きなチングルマが所狭しと咲いていました。これは嬉しい! ここ最近チングルマが咲く季節には登ってなかったし、登れても終焉を迎える時期が多かったので、こんなに綺麗に咲いている姿は久しぶりでした。
可憐なチングルマが沢山!
,
綿状になったチングルマもまた可憐です♪
ここも中々先に進めませんね(笑)。じっくりお花を観察です。
可憐なお花を観察した後、ここからいよいよ本格的な岩稜帯を登っていくことになります。次の山を越えると継子岳です。
実はこの山が物凄い岩稜帯になっていて、岩が全部平べったいんですよね。しかも結構浮石が多い。つまり不安定なんです。順番に注意しながら登っていきましょう。
この岩場を越えると、なんと今までとは全く違う目を疑うような物凄い風景が!
なんなんでしょう、この景観。先ほどまでの平べったい岩が全て逆立っているんです。まるで針山のよう…。
ここは魔界か、地獄絵図か! と思わせるような景観。思わず芥川龍之介の物語の挿絵やそれをモチーフにした絵画を思い出してしまいました。
凄い光景ですよね(笑)。
後から調べたら地図にも「針山」と記されていました。
さぁ、この針の山を越えたら、向こうに見えるのが継子岳です。あともう少し!
で、遂に継子岳に登頂! 標高2858.9m。
今日はどんよりガスが立ち込めてたので、周りの景観は期待できませんでした。晴れていれば360度の景観が楽しませてくれるのでしょうね。下の写真が唯一の山頂からの光景を撮ったものです。
早速登頂記念の三角点タッチ。 あ、そういえば、本日最初の三角点タッチですね。御嶽は剣ヶ峰に三角点があるのですが、噴火後立ち入り禁止区域になっている為、当分無理。三角点を観れるのが今のところ摩利支天山と、この継子岳になるのでしょうか。
そして三人で記念に一枚。
この継子岳山頂付近にもコマクサ群生が。五の池小屋近辺よりも多く咲いていました。
今日は御嶽の多くのお花が観れて良かったです。
さて、ゆっくり山頂を味わったら、そろそろ下山しましょう。もういい時間です。最後に山頂からの景観をじっくり眼に焼き付けて帰りましょう。
山頂から四の池方面を望みます
下山は一旦五の池小屋の前まで戻り、そこから再び小坂ルートを下ります。
再びあの魔界、地獄絵図「針の山」を抜けます。
飛騨山頂を目指して稜線を歩き…
摩利支天山の向こうに剣ヶ峰が見えます。 この光景が一番素晴らしかったかも。
飛騨山頂まで戻ってきました。 五の池小屋とお別れして、登山口へ戻ります。
ブランクがあって、今日はちょっとしんどかったですが、いい山登りでした。また是非来てみたいですね。今度は絶対に泊まります。
下りながら摩利支天山と反対側の継子岳へ向かう稜線を振り返ります。
樹林帯の中も素晴らしかったですが、やはり3,000m級の山。森林限界を突破した景観が特に素晴らしかったですね。
あとはズンズンと登ってきた道を下っていくだけ…の筈でしたが、登りで予想以上に体力を使ったためか、ちょっとした高山病にかかってしまったか、下りで中々前に進めません。しかも雨で木道が濡れ、樹林帯に入ってから、幾度となく滑って転んでしまったりして、同行の方たちに迷惑を掛けてしまいました。
いやぁ、不甲斐ないのと申し訳ない思いで一杯でした。
漸く吊り橋に戻った時は満身創痍、ボロボロに疲れ果てましたね(苦笑)。
なんとか日没までには下山できてよかったです。登山口に戻った時はホッっと安堵感が…(苦笑)。
思わぬ体力の低下に内心ビックリ。やはり一ヶ月のブランクがあったことと、ちょっとした病からの復活登山だったことが原因と思われるのですが、復帰登山で御嶽山を選ぶのも間違っていたかもしれませんね(苦笑)。でも、あの五の池からの景観を観れて良かった。同行の皆さんには最後、心配かけて申し訳ないと思いましたが、登ってみて良かったと思います。
本当にありがとうございました。
次回は、しっかり体調を整え、万全な体制で挑みたいと思います。
尚、下山後は麓の濁河温泉でまったり浸かって身体を休めてから帰宅しました。
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--本日の山行データ--
場所 岐阜県下呂市小坂町落合
距離 11km
最大標高差 1076m
平均斜度 上り:20.1% 下り:20.7%
獲得標高 上り:1087m 下り:1086m
日時 2017年5月20日 05:41:05 ~ 2017年5月20日 13:53:42
所要時間 8時間12分37秒
平均速度 1.3km/h
--本日の山行ルート(五の池小屋から継子岳)--
13:50 五の池小屋 発
13:55飛騨頂上
14:56 継子岳
15:20 継子岳 発
15:50 飛騨頂上
15:53 五の池小屋分岐
16:30 小坂口八合目・お助け水
17:10 のぞき岩
17:40 湯ノ花峠
18:00 小坂口七合目
18:14 仙人橋
18:23 御嶽小坂登山口 着
--関連サイトLink--
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