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2016.04.12 往きは良い良い、帰りは・・・ ここは天国かそれとも? 雨乞岳登山 (後編:コクイ谷攻略・其の二) [山歩き]

さ、いよいよ雨乞岳ループ登山、最終章です(笑)。
しかし、日帰りの山行記が三部作になるとは思いもしませんでした(笑)。
ま、それだけ内容が濃いということで・・・(苦笑)

さて、前回は杉峠から東へ向かい、魅惑の(?) "御池鉱山跡" を経てコクイ谷出合いまでをレポいたしました。
この最終章では、いよいよ禁断の "コクイ谷" へ突入いたします。

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※前回の記事はコチラをご覧ください。



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コクイ谷出合いまでやってきました。 暫し皆で作戦会議。 全員一致でコクイ谷突破となり、いよいよ出発です。

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「武平峠⇒」の指標方向へ進んでいきます。 やはり "廃道" 扱いされているせいか、道は荒れ気味。 この後どんなルートが待ち構えているのでしょうか。

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神崎川(愛知川源流)の沢沿いを遡るように歩いていきます。 道は荒れてはいますが、以前に付けられているルートのマークがまだしっかり点いているので、少しばかり安堵。 わかり難いところもケルンが案内してくれているし、これだけしっかりマーキングしてあれば道迷いはないでしょう。
冗談で「最悪道迷いで山から出れなかった時のために」と問いかけたところ、皆さんツェルト持参でした(笑)。 これなら最悪の状況でも6人いるので、非常食もあるし大丈夫か(笑)。

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渡渉しないといけないところなどにはこうやってケルンが積まれていました 


何度か沢を渡渉し、遡っていくうちに沢が谷になり、かなり深くなってきたことに気づきました。 岩も大きな岩がゴロゴロと。 そんな沢沿いの巨岩をよじ登ったり、隙間を掻い潜ったりしながら遡ります。

DSC_0115.JPG


いよいよ沢沿いの道が確認できない状況になってきました。 とりあえず僅かな踏み跡とルートマークを探しながら渡渉、高巻きを繰り返しながら先に進みます。 それまで順調だったペースもここへきてスローダウン。 ま、日没までにはまだまだ時間はあるので、大丈夫だとは思いますが、中々手強いルートです。

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沢の両岸がいよいよ切り立ってきました。 う~ん、この状況、どこかで体験しているぞ(笑)。 そうです。 今年の初め、地元の藪漕ぎ師匠EYK氏と挑んだ多治見市の "高社山" (←クリックすると記事へ飛びます) の五条川源流と酷似しているのです。 この切り立ったV字谷はまさしくそれ(笑)。

そんなことを独り思い出しながら歩いていると、先導のS氏が立ち止まり、前方、そして両岸を眺めながら考え込んでいます。遂に前方の沢が大きな瓦礫に阻まれてしまっています。そして巻き道を見たのですが、かなり高く巻かないといけません。 先ず私が先導切って登ってみました。大丈夫です。登ってみると微かに踏み跡もあり、こちらが巻き道と推測されます。
しかし、この高巻き、ご覧のようにかなり高く巻いています。今後このような巻き道が連続すると結構きついですね。

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対岸もかなり高く切り立っています。 今後細心の注意を払って進まないと、やはりちょっと危険かも…。
第一関門は突破できましたが、次なる関門が…。
沢沿いのルートに戻って進んでいくと今度は約2m程の落差の岩場をロープで降りなければいけない場面に遭遇。巨岩が道をふさいで、向こう側に越える為にロープが括り付けられているのです。 沢は流れが速く、ちょっとした滝のようになっています。 しかも降りるためのロープが1mもない状況。これはちょっと全員降りるのは難しいとして、他のルートを考えます。 結局、対岸の崖をよじ登り、巻いていこうということに。 やはりルートもそのようになっているようで、その崖にロープが括られていました。
皆で順番にその崖をよじ登っていきます。

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なんとか全員登りきりましたが、ここからが大変。 今度は崖を降りるロープがないのです。 皆慎重に一歩づつ三点支持に基づいて崖を降りていきます。 もうこの時点でアドレナリン出まくりじゃなかったかと…(苦笑)。 後になって言えますが、私もこの時は結構心臓バクバクものでしたね(苦笑)。

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崖を登りきった後、ロープのない崖を再び降りるとき、かなり神経を使いました。


なんとか全員無事に越えることができ、ほっと一安心。 改めてその塞がれた沢を見てみたのですが、ご覧のとおりです。 これは単独行やビギナーにはキツイです。 私もそれほど経験を積んでいるわけでは無く、たまたま以前師匠と高社山のV字谷を経験していた為なんとか平静を保てたのですが、それでも単独行は無理でしょう。

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なんとか最大級の関門を突破して、次のステップです。 再び沢沿いを進んでいきます。あとどれくらいなのでしょう…。

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雨や増水などで半ば崩れかけているルートを滑らないよう、注意して進み、

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漸く「武平峠⇒」の指標に巡り合えました。 なんだかホッとします(苦笑)。 ここで漸く沢から離れることができました。

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切り立った崖を横目に登山道を登っていきます。 この写真は迫力ですね。切り立った崖、V字谷の深さがまじまじと感じられます。

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最後の登り返し、岩の急登を登れば今日の朝通ったクラ谷分岐です。 あと一息、頑張りましょう(笑)。

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やっとの思いでクラ谷分岐に辿り着きました。 コクイ谷攻略できましたね~♪。 上ってくるときに見える安堵の表情が全てを物語っています。 相当キツイ渓谷渡りでした。 まだ終わってはいませんが、とりあえずは「おつかれさま」。

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この分岐で、暫し休憩。 ここはちょっとゆっくりめに休みましょう。

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充分休憩を摂った後は、武平峠まで午前中に登ってきた登山道をピストンです。 辺りを見回すと、午後から天気が崩れるとの予報通り、かなり曇ってきています。 山の中もガスが立ち込めてきました。 雨が降る前に下山したいですね。
こうやってカメラに収めると、幻想的な絵になるのですが・・・(笑)。

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漸く武平峠登山口に戻ってきました。 本当に今回はお疲れ様でした。 いやぁ、長かったですね。 約12キロの道程を8時間強掛けての山行になりました。

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登山口に到着してからの皆さんの安堵と、踏破した喜びに満ち溢れた表情が何ともいえないですね。素敵でした。 しかし皆さんよく頑張って歩きましたよね。 そしてなにより、当初のグループ4人で山に入っていたら、こんなに危険な山道、無理だったんじゃないかと。 恐らくピストンか、距離は長くなっても国見峠経由を選択したかもしれません。 たまたま偶然ではありますが、熟練されているお二方に出会えたことがこの雨乞岳、コクイ谷を踏破することが出来たのです。 本当にありがたく思います。

この今回の雨乞岳山行は、今までの山登りの中で多分1、2を争う険しい山でした。 御在所岳中道登山口の案内板に書かれているように「鈴鹿の山をなめるな」をまさしく肌で感じた山行となりました。 と、同時に物凄くいい経験をさせていただきました。
ご同行の皆様、本当にありがとうございました。

※注意: 本文中のコクイ谷ルートは本文にも記した通り、現在廃道となっています。そしてかなり危険な個所が多く、また道迷いにより、タイムオーバーとなって遭難する事故が多発しているといわれています。 単独行は勿論、グループ登山でも軽はずみにこのルートに入らないよう、お願いいたします。十分な装備、そして熟練者が同行の上、さらには全てはご自分の判断の下、自己責任で入山してください。

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--本日の山行ルート(コクイ谷出合い~武平峠登山口)--
13:58 コクイ谷出合
14:02 コクイ谷ルート出発
15:24 クラ谷分岐
15:41 沢谷峠
16:22 武平峠トンネル西登山口
16:30 ゴール地点 武平峠駐車場

--本日の山行データ(総合)--
場所 三重県三重郡菰野町大字菰野 ~ 滋賀県甲賀市土山町大河原
距離 11.9km
最大標高差 549m
平均斜度 上り:14.7% 下り:15.6%
獲得標高 上り:831m  下り:727m
日時 2016年4月12日 07:57:24 ~ 2016年4月12日 16:06:54
所要時間 8時間38分30秒
平均速度 1.3km/h

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コメント 4

asaasa32

こんばんは!
ご無沙汰しております。
少し拝見しないうちに、すごくたくさん登られていて驚いていたところにこちらのレポ!

コクイ谷だなんて!!
雨乞岳の遭難スポットではないですか~(((゜д゜;)))
ドキドキしながら拝読しました。

ぼのさんのレポで行った気分になりましたので、こちらの山、私はご遠慮させていただきたいと思います(笑)
見事踏破おめでとうございます!
by asaasa32 (2016-05-06 22:03) 

ぼの

asaasa32さま、
ご無沙汰してます♪
かなり登ってるでしょ(笑)。
最近山仲間も増え、断然面白くなってきてるんです(*^^)
おかげさまで、自転車クンが埃まみれになってますよ(爆)。

ところでコクイ谷、凄いところでした。 多分ソロでは行けないと思います(苦笑)。
でもこの時は女性も二人参加していたのですが、結構女性の方の方が肝が据わってた感じでしたよ(笑)。
by ぼの (2016-05-09 00:44) 

えれぇこった2号

ぼのさん

コクイ谷ルートでは、遭難が多いんですね!
難しいルート何も無くて良かったです。
我が家はどのルートを登って降りるかは
我が家のtotoちゃんに決めて貰うようにします。

by えれぇこった2号 (2018-04-13 17:52) 

ぼの

えれぇこった2号さま、
ルートとしては、コクイ谷を通らなければ武平峠から取り付いて、東雨乞、雨乞山頂と登ってからそれをピストンするか、杉峠経由で御在所に抜けるかかと思います。
楽しんでくださいね♬
by ぼの (2018-04-14 01:30) 

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